今年前半はアベノミクス効果に沸き、外食チェーンでもフォアグラなどの高級食材を使ったメニューが続々とオンメニュー化されており、景況感が上向き傾向を見せた今年、生活者は飲食店でちょっと高級なものを好む傾向があります。そうした消費気分を反映してか、2013年のトレンド鍋は高級食材を使った「プチ贅沢鍋」が流行の兆しを見せています。

ぐるなびが一般ユーザーを対象にこの冬食べてみたい鍋について聞いた調査でも、1位は「プチ贅沢な鍋」（89.0%）でした。また、食べてみたい「プチ贅沢鍋」を具体的に聞いたところ、1位「高級肉鍋」、2位「伊勢海老鍋」、3位「松茸鍋」という結果になりました。

ドライエイジングビーフをはじめ、今年は空前の肉ブームが外食業界を席巻しています。そのブームは、野菜がたくさん摂れることが特徴の鍋にも押し寄せており、"肉"がウリの鍋が人気を集めています。松阪牛・近江牛・神戸牛の日本三大和牛のほか、豚肉、鶏肉もブランド力のある肉がユーザーに分かりやすく、求められています。 ※画像「米沢牛のしゃぶしゃぶ鍋」

贅沢感たっぷりの鍋として、「和牛とトリュフのすき焼き」やつけダレにフォアグラとトリュフを使った「 A5牛すき焼き」まで登場。

「和牛とトリュフのすき焼き」

伊勢神宮が遷宮した今年、伊勢海老が丸ごと入った伊勢海老鍋も飲食店に広がっています。伊勢海老の濃厚な出汁は他には出せない味で、見た目も贅沢感があります。インパクトのある見た目は思わず写真に撮りたくなるうえ、TwitterやFacebookなどのSNSにアップした際に見栄えがよく、シェアや「いいね！」などみんなの話題になりそうで、SNSネタにもってこいの鍋です。

今年の夏の猛暑や少雨の影響で収穫量が心配される食材もあるなか、豊作の兆しを見せているのが松茸です。一部松茸の生産地では、お盆過ぎの降雨と気温低下で例年より収穫が早く、豊作が期待されています。

松茸といえば、土瓶蒸しや松茸ごはんが一般的ですが、贅沢にすきやきなどの鍋の食材に使うお店もでてきています。

「あまちゃん」で度々登場したウニを見て、ウニを食べたくなった人も多いのではないでしょうか。 ウニといえば生でお寿司などで食べるのが一般的ですが、飲食店では贅沢にも鍋で食べる「ウニ鍋」が広がっています。コク深いウニの出汁を活かしているのが特徴です。