飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなび（東京都千代田区代表取締役社長：久保征一郎以下、ぐるなび）は、ぐるなび会員およびぐるなび加盟店を対象に「2010年冬の鍋に関する調査」を実施いたしました。

10月に入り、少し肌寒い今日この頃。そろそろグツグツと温かい「鍋」が食べたくなる季節。去年は、「トマト鍋」や「タジン鍋」が流行りましたが、果たして今年はどのような鍋に注目が集まっているのでしょうか。 消費者と飲食店の生の声を参考に、今年人気が集まりそうな鍋は何かを探ってみました。

ぐるなび会員に「今年特に気になる鍋は何か」を聞いたところ、1位「タジン鍋」、2位「ラー油鍋」、3位「トマト鍋」、４位「薬膳鍋」、5位「コラーゲン鍋」という結果となりました。

過去に流行した「タジン鍋」「トマト鍋」「コラーゲン鍋」の人気は衰えることを知りませんが、今年目新しい鍋が、2位にランクインした「ラー油鍋」です。

何故「ラー油鍋」が気になるかを聞いたところ、「今年、食べるラー油鍋が流行ったから」「食べたことがない新しい鍋だから」という声が多く見られました。

ラー油鍋が気になる理由（ぐるなび会員自由回答より抜粋）

・食べるラー油が流行ったので、鍋料理でもいろいろな使い方が出来そうだから。（女性、20代）

・今年の大ブレイク商品が鍋になったら・・・どんな風になるのか興味津々です。具材はなんなのか、味付けは辛いのか、出汁は・・などなど。（女性、30代）

・注目されている調味料だから、鍋としてもおいしくいただけそうなので。（男性、30代）

・今年になって流行りだした食材で鍋で食べるとどのような味なのか興味がある。（男性、40代）

ぐるなび加盟飲食店に、「今年、消費者が特に注目している鍋TOP5」にランクインした鍋について、それぞれメニュー化の意向を聞きました。

「トマト鍋」「コラーゲン鍋」については、「既にメニュー化している」「メニュー化を予定・検討している」と、消費者への人気と浸透度が高いためか、積極的なメニュー化意向が比較的高い結果となりました。

それに対し「ラー油鍋」については、消費者が高い興味を示しているのに対し、メニュー化はまだされていない飲食店が多いのが現状です。しかし、その名前自体があまり知られていないにもかかわらず、5店舗に1店舗の割合で「メニュー化を予定・検討している」と、興味度合いが高いことがうかがえます。これから続々と飲食店で導入されそうです。

「ラー油鍋」メニュー化意向の理由（ぐるなび加盟飲食店回答より抜粋）

・ラー油と洋食のコラボした鍋風料理を検討しています。ブイヤベースのラー油仕立て等。（バー、店長）

・やはりブームで人気があることと、弊社独自の食べるラー油があり、店舗で販売等もしているから。（居酒屋、店長）

・味に変化を付けられるので、ラー油鍋単体も良いし、「通常の鍋＋ラー油」というおすすめも考えている。（居酒屋、店長）

飲食店でもだんだんとメニュー化されている「ひとり鍋」について、ぐるなび加盟飲食店とぐるなび会員に聞いてみました。ぐるなび加盟飲食店に「ひとり鍋」のメニュー化意向を聞いたところ、「既にメニュー化している」23.1％、「メニュー化を予定している」9.2％、「興味があるので、検討する」16.9％と、約半数の飲食店が「ひとり鍋」へ関心をもっていることがわかります。

既にメニュー化をしている店舗に、「ひとり鍋」を注文する客層について性年代別、グループ別に聞いてみました。性年代別では30代～50代の男性と30代の女性が多く、グループ別では1人客はもちろんのこと、2位「カップル」41.5%、3位「少人数の宴会」33.3％となり、様々な性年代やグループのニーズがあることがうかがえます。

また、ぐるなび会員に「ひとり鍋」を食べてみたいかを聞いたところ、「是非食べたい」9.2％、「食べたい」30.7％と、「ひとり鍋」に興味がある人が約4割いることがわかります。
「ひとり鍋」を食べてみたい理由をきいたところ、「ひとに気を使わず、自分のペースで食べたい」「皆でいろいろな種類を食べたい」などの意見が多く見られました。 鍋のトレンドは「味」だけではなく、「食べ方」も変化してきているのかも知れません。